12月20日は自動車歴史史上最も重大な事件がありました。
なんと日本の軽自動車市場を独走していたダイハツ工業の不正が内部告発により問題浮上!
トヨタの子会社でもありダイハツは品質の良い車!その安全神話が最悪な状況で崩れました。
今までダイハツ車には3台乗っておりオーナーとしては今複雑な心境です。
車の燃費も良く信頼していたメーカーだっただけに今回の騒動でかなり揺れ動いています。
過去にもリコールで修理に出した経歴はありますが、今回は車で最も重要な要素は
読者の方は考えてみてください
命を守る最後の砦!衝突試験の改ざん
どれだけ命を軽視した不正に対しオーナーとしてはかなり複雑な心境です!
今回は車体の問題で部品を交換すれば良い単純なものでなく車そのももの仕様が原因?
ただ普通に乗っていれば問題ないとされていますが安全は保証されません
そんな状況で今後ダイハツ車はどうなるかを含め考察してみました。
また今回の騒動のゆくえ次第では今乗っているダイハツ車を処分することも考えています。
ダイハツの不正問題!今乗ってる車はどうなるの?現状は
前代未聞の全車種対象という組織ぐるみで行われた不正ですが自動車の役割で最も重要な
安全に対しての不正は重大で極めて悪質とも言える事件です。
参考資料 ダイハツ公式 今後の対応
第三者委員会による調査結果および今後の対応について
2023年12月20日
ダイハツ工業株式会社ダイハツ工業株式会社(以下、当社)は本日、不正関連の調査を依頼した第三者委員会(貝阿彌誠委員長)より報告書を受領し、国土交通省ならびに経済産業省へ、今後の対応と併せて報告いたしました。
調査の結果、4月のドアトリム不正・5月のポール側面衝突試験不正に加えて、新たに25の試験項目において、174個の不正行為があったことが判明しました。不正行為が確認された車種は、すでに生産を終了したものも含め、64車種・3エンジン(生産・開発中および生産終了車種の合計)となっております。この中には、ダイハツブランドの車種に加え、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)、マツダ株式会社(以下、マツダ)、株式会社SUBARU(以下、SUBARU)へOEM供給をしている車種も含まれております。
お客様をはじめとするステークホルダーの皆様の信頼を裏切り、多大なるご迷惑・ご心配をおかけしておりますことを深くお詫びいたします。
今回の調査結果を受け、本日、現在国内外で生産中の全てのダイハツ開発車種の出荷を一旦停止することを決定いたしました。今後、国土交通省をはじめ、各国の関係当局に報告・相談の上、必要な対応を進めてまいります。
また、第三者委員会の調査の過程で、不正の恐れのある車種について、第三者委員会より一部情報提供を受け、当社として、安全性能・環境性能が法規基準を満たしているか、一つひとつ社内で技術検証・実車試験等を行い確認してまいりました。
調査の最終段階で、ダイハツ・ムーヴ/SUBARU・ステラ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明いたしました。技術検証を行い、エアバッグに関する乗員保護性能に問題はなかったものの、検証を行う中で、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における「乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)」が法規に適合していない可能性も判明いたしました。現時点で、本件に関係する事故情報は把握しておりませんが、徹底した技術検証と原因究明を行っており、速やかに必要な対応を実施してまいります。
その他の事案については、法規が定める性能基準を満たしていることは確認すると共に、検証結果・プロセスの妥当性についても、第三者認証機関である「テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社」にご確認いただいております。
「認証」とは、お客様に安心してクルマにお乗りいただくための様々な基準を満たしているかを、あらかじめ国に審査・確認いただくものであり、認証の適切な取得は、自動車メーカーとして事業を行う前提であると考えております。今回、その認証を軽視していると指摘されてもやむを得ない行為が行われていたこと、また、そのような行為が行われる環境を生み出してしまったことの責任は経営陣にあります。自動車メーカーとしての根幹を揺るがす事態であると、大変重く受け止めております。
今後、第三者委員会の提言も踏まえ、再発防止を徹底し、認証業務の見直しに留まらず、コンプライアンス意識を第一とした企業風土への抜本的な改革に取り組んでまいります。ステークホルダーの皆様の信頼を取り戻し、今一度、日本の国土・道にあった「国民の足」を提供できるメーカーとなるべく、トヨタから全面的な支援を受けながら、会社再生に向け、全社を挙げて取り組んでまいります。(ご参考)
1.今回の調査結果について
◇第三者委員会には、当社が公表した以下2件に類似する案件がないか、期間や車種を限定せずに、関係者へのヒアリングやデジタル・フォレンジック、アンケート、ホットライン等の調査を実施いただきました。
1)側面衝突試験におけるドアトリムへの不正な加工(本年4月28日公表)
2)ポール側面衝突試験における左右データ入替記載の不正(本年5月19日公表)
◇それらの調査においては、認証試験に合格する目的を持って意図的に行われた不正、具体的には、以下の3つの類型に当てはまる行為がないかについて確認いただきました。
①試験実施担当者等が、意図的に、車両や実験装置等に不正な加工・調整等を行う行為(上記1)が該当)
②試験成績書作成者等が、実験報告書から試験成績書への不正確な転記を行うなどして、意図的に、虚偽の情報が記載された試験成績書を用いて認証申請を行う行為(上記2)が該当)
③試験実施担当者等が、試験データをねつ造、流用又は改ざんするなどして、意図的に、実験報告書等に虚偽の情報を記載する行為
◇調査の結果、25の試験項目において、174個の不正が判明いたしました。不正があった車種は、ダイハツブランドおよび他社へOEM供給している車種を含め、64車種・3エンジンです(詳細は別紙ご参照ください)。
*生産・開発中の車種:国内28車種・1エンジン、海外16車種
*生産終了車種:20車種・3エンジン
2.原因と再発防止策
◇第三者委員会からは、不正の真因として、「不正対応の措置を講ずることなく短期開発を推進した経営の問題」などと、ご指摘いただいており、再発防止に向けては、「経営幹部から従業員対する反省と出直しの決意の表明」「硬直的な『短期開発』の開発・認証プロセスの見直し」などの提言をいただいています。
◇この度の不正の背景には、経営陣が、現場の実態を十分把握せず、その場限りの対応に終始する中で、2013年以降の開発プロジェクトの増加を短期日程で進めることに伴う現場の負荷が見逃され、現場が困った時に声を上げられない環境を放置してきたことがあると考えております。
その結果、プロジェクト推進を最優先とし、法令・ルールを守れない企業文化が形成されたと考えており、その全ての責任は経営陣にあると、大変重く受け止めております。◇第三者委員会からの提言を踏まえて、今後、法令遵守を大前提に、経営、職場風土や文化、適切なモノづくり&コトづくりという3つの観点から改革に取り組んでまいります。
なお、今後の事業活動の基礎となる喫緊の課題として、クルマづくりのための社内体制・プロセスの整備については、調査完了までに判明した事実を踏まえ、第三者委員会の提言をいただく前から一部先行して取り組んでおり、認証プロセスの改善やルールの整備、開発業務負荷の適正化、開発・品質保証・認証関連組織の再編、監査機能の強化などを進めております。◇当社として、トヨタのサポートを得ながら、広範で膨大な調査・技術検証を実施してまいりました。再発防止についても、認証業務の見直しに留まらず、コンプライアンスを第一とした企業風土への抜本的な改革を含めて、トヨタの全面的な支援を受けながら、会社の再生に取り組んでまいります。具体的な再発防止の取り組みや推進に向けた執行体制などについて、今後の関係当局からのご指摘・ご指導を踏まえ、検討したうえで別途公表いたします。
3.今後について
◇今後、受領した第三者委員会の報告書の内容を丁寧に確認し、お客様の安全に万全を期すために、トヨタの協力も得ながら、当社としても継続して他に問題が無いかを確認してまいります。その過程において、万が一、他にも問題が判明した場合には、速やかに当局に報告し、対応してまいります。
◇この度の不正の背景にある経営・企業風土や一人ひとりの意識の改革は非常に大きな課題であり、簡単に解決できるものではないと考えております。
第三者委員会による原因分析と、それに基づく再発防止に向けた提言を真摯に受け止め、再び、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様に信頼していただけるよう、小型車領域でもっといいクルマづくりを進化させ、「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」という原点に立ち戻り、強い覚悟をもって、全社を挙げて取り組んでまいります。以上
記者会見のご案内
本件につきましては、本日(12月20日(水))、第三者委員会、および、ダイハツ・トヨタによる記者会見を実施いたします。その模様は下記URLよりご覧いただけます。
(1)第三者委員会による記者会見(日本語のみ)
開始時刻:15時15分
引用元 ダイハツ公式
問題になっているダイハツ車両
車種 | メーカー |
---|---|
ダイハツ・ミライース | ダイハツ |
トヨタ・ピクシス エポック | トヨタ |
スバル・プレオプラス | スバル |
ダイハツ・タント | ダイハツ |
スバル・シフォン | スバル |
ダイハツ・タフト | ダイハツ |
ダイハツ・ムーヴキャンバス | ダイハツ |
ダイハツ・コペン | ダイハツ |
トヨタ・コペン | トヨタ |
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(デッキバン含む) | ダイハツ |
ダイハツ・アトレー(デッキバン含む) | ダイハツ |
トヨタ・ピクシス | トヨタ |
スバル・サンバー(バン) | スバル |
ダイハツ・ハイゼットトラック | ダイハツ |
トヨタ・ピクシストラック | トヨタ |
スバル・サンバートラック | スバル |
ダイハツ・ロッキー | ダイハツ |
トヨタ・ライズ | トヨタ |
スバル・レックス | スバル |
ダイハツ・トール | ダイハツ |
トヨタ・ルーミー(過去にタンクの名称でも販売されていた) | トヨタ |
スバル・ジャスティ | スバル |
ダイハツ・グランマックス | ダイハツ |
トヨタ・タウンエース(過去にライトエースの名称でも販売されていた) | トヨタ |
マツダ・ボンゴ | マツダ |
トヨタ・プロボックス(過去にサクシードの名称でも販売されていた) | トヨタ |
マツダ・ファミリアバン | マツダ |
開発中の新型モデル1車種 | 未定 |
30年以上続いていた不正
ダイハツ、不正を30年以上放置 顧客軽視の代償大きく
2023年12月21日07時08分
ダイハツ工業の認証試験不正が、国内向けの全車種に拡大した。開発スピードが重視される中、「(試験の)不合格は許されない」との強烈なプレッシャーが、従業員を不正に走らせた。最も古い事案は1989年と、30年以上にわたり放置していた実態も明らかになった。安全性を確認するはずの試験データの改ざんという顧客軽視の代償は大きく、経営に深刻な打撃となるのは必至だ。
引用元 JIJI.com
社内の風潮や企業体質が今回の不正内部告発につながっていますが
今回の事件は全車種対象ということから自動車歴史史上最も重大な不正事件!
として今後どうなるかが気になる所です。
今ダイハツのミライースという車両を所有していますが
正直なところ事故に巻き込まれたら大丈夫なのか?
と複雑な心境です。
過去から現在までの不正内容
ダイハツが2023年12月20日に発表した、174件の不正内容は、以下のとおりです。
- 不正行為が確認された車種は、すでに生産終了したものも含めて、64車種/3エンジン。
- これには、トヨタで販売される22車種/1エンジンが含まれる。
- 174件見つかった不正の一例は以下のようなものとなる。
- 「エアバッグのタイマー着火(不正加工・調整類型)」、「試験結果の虚偽記載(虚偽記載・調整類型)」、「試験速度の改ざん(虚偽記載類型)」、「タイヤ空気圧の虚偽記載(虚偽記載類型)」、「助手席頭部加速度データーの差し替え(元データー不正操作類型)」となる。
不正行為の類型は、以下の4つに分類されます。
- 不正加工・調整類型
- 試験装置や試験車両の不正な加工や調整を行う。
- 例えば、衝突試験の際に、ドアに補強材を追加したり、エアバッグのタイヤを固定したりする。
- 虚偽記載・調整類型
- 試験結果や試験条件を虚偽に記載する。
- 例えば、衝突試験の際に、試験速度を実際よりも遅くしたり、タイヤ空気圧を実際よりも高くしたりする。
- 元データー不正操作類型
- 試験装置から出力されたデータを改ざんする。
- 例えば、衝突試験の際に、助手席頭部加速度データを実際よりも低くしたりする。
- その他の類型
- 上記の3つの類型に当てはまらない不正行為。
- 例えば、試験を実施せずに、虚偽の結果を報告する。
不正行為の期間は、1989年から2022年まで、34年にわたるものでした。
不正行為が行われた背景として、ダイハツでは、車両の安全性を確保するという経営理念に反して、試験結果を向上させたいという強いプレッシャーがあったことが指摘されています。また、不正行為を隠蔽するための体制や仕組みも構築されていたことが明らかになっています。
今後アフターフォローはあるのか?
今回ほぼ全車種対象の不正発覚ですので、おそらくディーラなどのお店では対応に追われ、おそらく大荒れの状態になるのは必須だと思います。
その場合気になるのが今乗っている車に対してフォローはあるの?
ダイハツの記者会見では社長の話では乗っていても大丈夫とありましたが
これだけの不正をしていて会見の内容や発言に対して軽いような感じでした。
ダイハツの不正問題!今乗ってる車今後どうなるの?
2023年だけでも130万台を生産しておりこれも半導体不足でこの台数でしたから過去のからの
台数を足すと膨大な数になります。
中古車市場に出回っているものを含めるととてつもない台数になり、オーナーとしては保証はないと
半分諦めています。
ちなみに2023年3月期の売上高は1兆4,930億円、営業利益は380億円でした。
営業利益が年々減少しており、保証となると一瞬で消えるのは目に見えていて
当面生産や出荷はできる状態ではないので収益はゼロ!倒産レベルの話になってしまいます。
関連企業の連鎖倒産も避けられない可能性
ダイハツの2022年3月期の下請け取引額は、約1兆2,000億円に上ります。
これだけの莫大な取引がいきなり今回の件で停止すれば当然体力のない下請け企業は自転車操業に陥り廃業するのは目に見えています。
今回の不正問題は自動車購入者だけの問題でなく車の製造に関わっている人たちの雇用にも大きく関係しており、職を失うことを考えると深刻な問題です。
今回の問題を具体的な対策もせず生産を再開した場合
さらなる炎上や消費者への不安を煽ることにもなります。
また問題が長引けば関連企業の倒産が相次ぎ、車そのももが最悪製造できないことにより
日本経済に少なからず影響することは避けられないでしょう!
不正後軽自動車価格が高騰する恐れ
今回の不正問題に対し安全を強化するた自動車生産時のコストが上がる可能性が考えられます。
もしダイハツを起点に自動車価格が見直されたら自動車業界全体の価格高騰が考えられ
最悪今の所得水準では軽自動車でさえ所有が困難になるのも将来に備えていく必要はありますね!
ダイハツの不正問題!今乗ってる車今後どうなるの?まとめ
- 不正問題の発覚: ダイハツ工業で認証試験の不正が内部告発により発覚。国内向けの全車種が影響を受けている。
- 不正の期間: 1989年から2022年までの約34年間にわたる不正が行われていた。
- 不正の内容: 174件の不正が確認され、これには「エアバッグの不正加工」「試験結果の虚偽記載」「試験速度の改ざん」などが含まれる。
- 影響を受ける車種: ダイハツ製車両64車種/3エンジン、トヨタ製車両22車種/1エンジンが影響を受ける。
- 安全性への影響: 安全に関わる重要な要素での不正が行われたため、車両の安全性に対する懸念が高まっている。
- オーナーの不安: 不正問題により、ダイハツ車のオーナーは安全性に対する不安を抱えている。
- 会社の対応: ダイハツの記者会見では、現在の車両の使用については安全とされているが、不正問題への深刻な対応が求められている。
- 経済的影響: ダイハツの2022年3月期の売上高は約1兆4,930億円、営業利益は380億円。不正問題による経営への影響が懸念されている。
- 関連企業への影響: ダイハツの下請け取引額は約1兆2,000億円に上り、関連企業への影響も大きい。連鎖倒産の可能性も心配
- 今後の対応: 不正問題への具体的な対策や再発防止策が求められており、ダイハツ及び関連企業の今後の動向が注目されている。
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