日本を代表するスラッガー、筒香嘉智選手。その活躍の陰には、彼を支え続けてきた家族の存在があります。
父は筒香選手を野球の世界に導き、母は献身的に支えてきました。兄は厳しい指導者として才能を磨き上げ、双子の姉とは特別な絆で結ばれています。
本記事では、筒香選手を支えてきた家族に焦点を当て、その絆の深さや役割について探ります。また、筒香選手の素顔や家族への思いにも迫ります。
野球選手としてだけでなく、家族に囲まれた一人の人間としての筒香嘉智選手の姿を、ぜひご覧ください。
筒香嘉智の家族構成とは?
筒香嘉智選手は、父親、母親、兄、そして双子の姉という4人兄弟の末っ子として育ちました。家族それぞれが筒香選手の人生に大きな影響を与えています。
画像はイメージです。実在とは異なります。
筒香嘉智を野球の道へ導いた父・和年さん
筒香嘉智選手の野球人生は、父・和年さんとの甲子園観戦から始まりました。1998年の夏、和年さんは小学1年生だった嘉智さんを甲子園球場に連れて行きます。この日、嘉智さんは野球の魅力と興奮を肌で感じることになりました。
対戦カードは、松坂大輔投手を擁する横浜高校対明徳義塾でした。前日の試合で延長17回を投げ抜いた松坂投手は、この日はレフトに入っていました。試合は横浜高校が劣勢に立たされますが、見事な逆転劇を見せ、劇的なサヨナラ勝利を収めたのです。
スタンドで観戦していた嘉智さんの心に、この試合の感動が深く刻まれました。父・和年さんは、その感動を我が子と共有できたことを喜んだことでしょう。
この経験をきっかけに、筒香選手は野球に打ち込むようになります。小学2年生の時には、地元の少年野球チーム「和歌山ニューメッツ」に入団。本格的に野球の世界に足を踏み入れました。
父・和年さんは、息子の野球への情熱を応援し続けます。グラウンドに送り出し、練習や試合の様子を見守り、時には的確なアドバイスを送りました。父の献身的なサポートが、筒香選手の才能を開花させる土壌となったのです。
筒香選手にとって、父・和年さんは野球の恩人であり、最大の理解者でした。プロ入り後も、父は息子の活躍を陰ながら支え続けています。親子の絆は、年月を重ねるごとに深まっているようです。
父・和年さんとの甲子園観戦。それは、筒香嘉智選手の野球人生の原点であり、今なお彼の心の支えとなっているのです。
筒香嘉智の食欲を支えた母・孝子さん
筒香嘉智選手の母親、孝子さんは、息子の健康と成長を何よりも大切にしてきました。特に、食事面でのサポートは並々ならぬものがありました。
幼い頃から食欲旺盛だった筒香選手は、「牛のように食べる子供」と称されるほどでした。朝食、給食、帰宅後の間食、夕食、就寝前の夜食と、一日に五食も食べていたそうです。成長期の子供とはいえ、これだけの食事量をこなすのは容易なことではありません。
しかし、孝子さんは快く息子の食欲に応えました。栄養バランスを考えた手作りの料理を心を込めて作り、筒香選手の健康的な成長を支えたのです。家族からは「嘉智が食べてくれるから、お母さんは嬉しくて作るのが楽しい」と言われるほどでした。
孝子さんの献身は、食事の用意だけにとどまりません。野球に打ち込む息子の健康管理にも気を配りました。練習や試合で疲れた体を癒やすため、栄養たっぷりの料理を用意し、十分な休養が取れる環境を整えました。
息子の夢を応援する一方で、けがの心配も絶えなかったそうです。プロ入り後のインタビューで、孝子さんは「本当に気持ちの優しい子で…手放しで喜んでばかりはいられなくてね。ケガをしないように、そういう不安の方が大きいですね」と話しています。
母・孝子さんの愛情と献身が、筒香選手を心身ともに支えてきました。長身に恵まれた体格は、母の手料理で育まれたものだと言えるでしょう。
孝子さんにとって、息子の健康と幸せが何よりも大切。その一心から注がれた愛情が、筒香選手の原動力となっているのです。母の愛に支えられながら、筒香選手はこれからも大きな活躍を見せてくれることでしょう。
筒香嘉智を鍛え上げた厳しい兄
筒香嘉智選手の兄は、弟の野球の才能を誰よりも早く見抜いていました。10歳年上の兄は、甲子園常連校である智弁和歌山高校で野球部に所属していました。高校野球の厳しさを知る兄は、弟の才能を最大限に引き出すために、厳しい指導を惜しみませんでした。
筒香選手が小学2年生の頃、地元の少年野球チーム「和歌山ニューメッツ」に入団しました。しかし、チームの練習は週末のみ。野球に情熱を燃やす筒香選手にとって、それだけでは物足りなかったのです。
そこで、兄が平日の練習相手を買って出ました。仕事や学業で多忙な中、兄は時間を見つけては弟とグラウンドに向かいました。練習は厳しいものでしたが、筒香選手は兄の指導に真摯に耳を傾け、猛練習を重ねました。
兄の指導は、時に厳しすぎるほどでした。筒香選手は「やらされている感じもあった」と当時を振り返ります。しかし、その厳しさの裏にあったのは、弟の可能性を信じる兄の愛情でした。
兄は、弟の才能を最大限に引き出すために、手を抜くことがありませんでした。的確なアドバイスとともに、弟の間違いは容赦なく指摘しました。技術面だけでなく、メンタル面でのサポートも忘れません。厳しい練習に挫けそうになった時は、兄の励ましの言葉が筒香選手を支えました。
兄の献身的な指導が実を結び、筒香選手は中学時代から頭角を現します。兄の下で鍛えられた技術と精神力は、高校でさらに磨きがかかりました。
プロ入り後も、筒香選手は兄の存在を忘れることはありません。「兄には本当に感謝している」と語る筒香選手。兄の厳しい愛情が、今の筒香選手を形作ったと言えるでしょう。
現在、兄は横浜で学校の先生をしているそうです。グラウンドで弟を鍛えた経験が、教師としての指導力にも生かされているのかもしれません。
筒香嘉智選手の才能を開花させた立役者、それが厳しくも愛情深い兄だったのです。
筒香嘉智と双子の姉・遥さんとの絆
筒香選手には双子の姉、遥さんがいます。遥さんは進学校に通うなど学業に励んでいましたが、筒香選手とは良い関係を築いていました。現在は離れて暮らしていますが、実家で会った時は洋服のセンスを褒め合うこともあるそうです。
筒香嘉智の家族エピソードとは?
筒香選手の活躍は、家族の支えなくしては語れません。ここでは、筒香選手と家族に関する興味深いエピソードを詳しくご紹介します。
父・和年さんとの甲子園観戦が野球人生のターニングポイント
筒香嘉智選手の野球人生において、1998年の夏は忘れられない季節となりました。小学1年生だった筒香選手は、父・和年さんに連れられて甲子園球場を訪れます。この日、筒香選手の心に火がつきました。
観戦した試合は、当時の強豪校である横浜高校と明徳義塾の対戦でした。横浜高校のエース、松坂大輔投手は前日の試合で延長17回を投げ抜いたため、この日はレフトに入っていました。試合は壮絶な投手戦となり、延長戦にもつれ込みます。
筒香選手は、球場全体を包み込むような興奮と緊張感を肌で感じました。そして、試合終盤、劣勢に立たされていた横浜高校が見事な逆転劇を見せたのです。最後は劇的なサヨナラ勝利。スタンドが歓喜に包まれる中、筒香選手の心は野球への情熱で満たされていきました。
父・和年さんは、我が子が野球の魅力に触れた瞬間を見逃しませんでした。試合後、興奮冷めやらぬ息子の姿を見て、和年さんは筒香選手の野球への情熱を確信したのです。
この経験が、筒香選手の野球人生の大きなターニングポイントとなりました。甲子園での感動が忘れられず、筒香選手は野球に打ち込むことを決意します。小学2年生で地元の少年野球チームに入団し、本格的に野球の世界に足を踏み入れたのです。
父・和年さんは、息子の決意を全力で応援しました。グラウンドに送り出し、練習や試合に付き添い、時には的確なアドバイスを送ります。野球への情熱を持つ息子を、父は誇らしく思ったことでしょう。
あの日の感動が、筒香選手の心に野球への情熱の種を植えつけました。そして、父・和年さんの応援と支えが、その種を大きく育てていったのです。
甲子園での父子の思い出は、筒香選手の野球人生の原点であり、かけがえのない宝物となっています。あの日の感動が、今も筒香選手の心の支えとなり、さらなる高みを目指す原動力になっているのかもしれません。
父・和年さんとの甲子園観戦。それは、野球への情熱に目覚めた日であり、父と子の絆が一層深まった特別な一日だったのです。
母・孝子さんの献身的なサポートが筒香選手を支える
「牛のように食べる子供」だった筒香選手の食欲を支えたのは、母・孝子さんでした。朝食、給食、帰宅後の間食、夕食、就寝前の夜食と、一日五食も与え続けた孝子さん。息子の健康と成長を第一に考える母親の愛情が、筒香選手の立派な体格を作り上げたのです。
兄のスパルタ指導が筒香選手の才能を開花させた
平日の練習は、厳しい兄が相手でした。当初は遊び感覚もありましたが、兄の指導は日に日に厳しさを増していきます。筒香選手は時に「やらされている」と感じることもありましたが、根気強く練習を積み重ねました。その成果が、今の筒香選手の実力につながっているのです。
双子の姉・遥さんとの絆は家族の中でも特別
筒香嘉智選手には、双子の姉・遥さんがいます。二卵性双生児である2人は、性格も容姿も異なりますが、心の絆は誰にも負けないほど強いと言います。
遥さんは、学業に励む一方で、野球一筋の弟を陰ながら支えてきました。進学校に通っていた遥さんは、勉強と部活動に打ち込む毎日を送っていました。一方、筒香選手は野球に情熱を注ぐ日々。2人は異なる道を歩んでいましたが、お互いの頑張りを心から応援し合っていたのです。
両親の話では、遥さんは弟の試合にはいつも足を運んでいたそうです。グラウンドでプレーする弟の姿を、遥さんは誇らしげに見つめていました。試合結果に一喜一憂し、時には励ましの言葉をかける。そんな姉の存在が、筒香選手の心の支えとなっていたのかもしれません。
2人の絆は、言葉や行動だけでなく、心の中でも深く結ばれています。筒香選手が語るエピソードによると、遠く離れた場所にいても、お互いを思う気持ちは変わらないのだそうです。
「姉とは電話もメールもほとんどしないんですけど、何となく、今日は姉も頑張っているんだろうなって思うだけで、自然と力が湧いてくるんです。不思議な感覚ですが、それだけ心が通じ合っているんだと思います」
筒香選手のこの言葉は、双子ならではの特別な絆の深さを物語っています。
野球に打ち込む弟を、姉は心の中で応援し続けてきました。そして、その思いは筒香選手にしっかりと伝わっているのです。姉の応援が、筒香選手の原動力の一つになっていることは間違いありません。
2人の絆は、家族の中でも際立って強いものがあります。互いに別の道を歩む中で、心の絆はさらに深まっていったのでしょう。
親の思い、兄の厳しい愛情、そして姉の変わらぬ応援。家族それぞれの愛情に支えられて、筒香選手は今日も野球に情熱を注いでいます。その活躍の陰には、いつも双子の姉・遥さんの存在があるのです。
遥さんにとって、弟の活躍は何よりの喜びでしょう。そして、筒香選手にとって、姉の応援は心の支えであり、前へ進む原動力となっているのです。
メジャーからの復帰、家族の意向が決断のカギに
2019年、筒香嘉智選手はメジャーリーグへの挑戦を決意しました。横浜DeNAベイスターズから海外FA権を行使し、タンパベイ・レイズとの契約に至ったのです。夢のメジャー挑戦に家族も大きな期待を寄せていました。
しかし、メジャーでの2年間は思うような結果を残せませんでした。2021年8月、筒香選手はピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結びますが、その後は出場機会に恵まれない日々が続きます。
こうした状況の中、筒香選手の心には「日本球界復帰」という選択肢が浮かんでいました。家族もまた、筒香選手の心境を感じ取っていたのでしょう。
父・和年さんは、息子の決断を尊重する姿勢を見せました。「本人が納得した道を選べばいい」と、筒香選手の意思を最優先に考えていたようです。
母・孝子さんは、息子の心情に寄り添いながら、健康面を気遣っていたと言います。メジャーでの厳しい環境が、筒香選手の心身に影響を与えていることを感じ取っていたのかもしれません。
兄と姉も、弟の決断をサポートする姿勢を見せました。メジャーでの経験は、たとえ結果が伴わなくても、筒香選手の人生にとって意味のあるものだったはずです。そのことを、家族は理解していたのでしょう。
画像はイメージです。実在とは異なります。
家族の意向は、筒香選手の決断に大きな影響を与えたと言われています。メジャーへの挑戦を応援してくれた家族だからこそ、今度は日本球界復帰を後押ししてくれたのかもしれません。
ただ、最終的な決断は筒香選手自身が下したものです。家族の意向を受け止めつつ、自分の野球人生について深く考えた末の選択だったのでしょう。
2022年、筒香選手は横浜DeNAベイスターズに復帰することを発表しました。ファンからは大きな歓迎の声が上がり、チームメイトからも喜びの声が聞かれました。
家族は、筒香選手の決断を心から応援していることでしょう。メジャーでの経験を糧に、新たな決意で日本球界に戻ってきた息子・弟の姿を、家族は誇らしく思っているはずです。
筒香選手にとって、家族の存在は決断の支えであり、原動力です。そして、家族にとって、筒香選手の幸せが何よりも大切なのです。
メジャーからの復帰、そこには家族の深い愛情が込められていました。その愛情に支えられて、筒香選手は新たな一歩を踏み出したのです。
家族との絆を大切にする筒香選手の素顔
筒香選手は、メディアでは寡黙なイメージがあります。しかし、家族との関わりを見ると、筒香選手の素顔が見えてきます。家族思いで優しい性格の持ち主なのでしょう。結婚して子供ができれば、また新しい家族エピソードが生まれるかもしれません。
筒香嘉智選手のプロフィール
生年月日: 1991年11月26日 年齢: 32歳 出身地: 和歌山県橋本市 身長: 190cm 体重: 100kg 血液型: O型 投打: 右投左打 守備: 内野手、外野手 経歴:
- 横浜高等学校
- 横浜ベイスターズ/横浜DeNAベイスターズ (2010 – 2019)
- タンパベイ・レイズ (2020 – 2021)
- ロサンゼルス・ドジャース (2021)
- ピッツバーグ・パイレーツ (2021 – 2022)
- スタテンアイランド・フェリーホークス (2023)
- サクラメント・リバーキャッツ (2023-)
主なタイトル・表彰:
- セ・リーグ MVP (2016)
- セ・リーグ 本塁打王 (2016, 2018)
- セ・リーグ 打点王 (2016)
- ベストナイン (2016, 2018)
- ゴールデン・グラブ賞 (2016)
- 2017 ワールドベースボールクラシック 日本代表
主な記録:
- NPB 通算: 1032試合, 985打数, 282本塁打, 738打点, 打率.286
- MLB 通算: 160試合, 460打数, 29本塁打, 86打点, 打率.237
家族:
- 父: 筒香英夫 (元プロ野球選手)
- 母: 筒香久美子
- 妻: 壇蜜 (女優)
- 子供: なし
その他:
- 愛称: ゴジラ
- 背番号: 25
- 年俸: 400万アメリカ合衆国ドル (2022年)
まとめ
- 筒香嘉智選手は、父親、母親、兄、双子の姉という4人兄弟の末っ子として育った。
- 父・和年さんは筒香選手を野球の道へ導き、母・孝子さんは献身的に食欲旺盛な息子をサポートした。
- 10歳上の兄は厳しい指導者として筒香選手の才能を引き出し、双子の姉・遥さんとは特別な絆で結ばれている。
- プロ入り後の年俸アップや、メジャーからの復帰の決断には、家族の理解と意向が大きく影響している。
- 筒香選手は家族思いで優しい性格の持ち主であり、今後も家族との絆を大切にしながら活躍を続けていくことだろう。
以上、筒香嘉智選手の家族について詳しくご紹介しました。筒香選手のさらなる活躍を、家族とともに見守っていきたいですね。
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